士業について②
前回のコラムで、士業について書きましたが、今回は、私が司法書士として皆さんからのご相談を承る際に、心がけていることのひとつを書いていきたいと思います。
それは、単に手続を代行するだけの仕事ではなく、一歩進んで、お客様が一番幸せになるにはどうすればよいかを一緒に考えていく、提案型の職務姿勢でありたいということです。
司法書士の仕事に限らず、士業全般に言えることですが、皆さんが何らか手続の依頼や相談をしたいと思っていた場合、実はその手続きご自身でもやろうと思えばできるものがほとんどです。
では、なぜ士業というものが存在するのか。
一つには、世の中にはやらなければいけない手続が多すぎて難しいものも多く、一般の方が自分でやろうとしても、時間と労力ばかりかかって最悪行き詰ってしまいがちです。
そのため、こういったストレスをかけなくてもいいように、各分野に精通した専門家が皆さんの助けになるべく存在しているのです。
もちろん、依頼した場合は報酬を支払うことになることになるかと思います。
ここで、登記手続を例にとり、ご自身で手続きしようとしてみた場合とのメリット・デメリットを比較してみましょう。
ご自身でやった場合
メリット
・司法書士に支払う報酬がかからない。
デメリット
・手続きの方法をご自身で調べなければならない。
・手続きのための書類もすべて自分で作成しないといけない。
・法務局の開庁時間内に、何度か法務局に行く必要がある。
・申請できたとしても、不備があった場合には、そのたびに法務局へ行って補正する必要がある。最悪、申請をやり直さなければいけないことも。
※法務局では、事前予約制ですが無料で登記相談を受けることができます。ただし、内容は一般的な登記申請の手続方法や記載事項についての説明に留まるので、具体的に申請書を見てもらいながら記入したり、申請内容を確認してもらったりすることはできませんので注意してください。
いかがでしょうか。時間に余裕があって少しでも費用を安く抑えたい・・という人は、ご自身で手続きをするのも一案だと思います。
ただ、当事務所は司法書士事務所ですので、やはり依頼していただけると嬉しいですし、安心・確実・スピーディーに手続を進めさせていただくことをお約束いたします。
そしてもう一つ、士業というものが存在する重要な意義があります。
それは、士業の人々は、各分野の専門家としての知識や経験を有していることを活かして、依頼者により良いご提案ができる、ということです。
これは、先ほど時間と労力を節約できるというメリットと違い、専門家に依頼すべき決定的なメリットになりうると、私は考えています。
例えば、当事務所に家族間で不動産の贈与をしたいという方がいらっしゃったとします。
このような場合、当事務所では、単に手続を代行するのではなく、ご面談の際に様々なことをお伺いします。その中で、依頼者が望んでいる未来像をしっかりと共有し、その未来像を実現できる方法を一緒に考え、積極的にご提案させていただきます。
ですから、皆さんの中で、例えば認知症になってしまった場合に備えておきたいけど、具体的に何をすればよいのかわからないといった方や、困りごとはあるけど具体的に何をやればよいのかわからないという方でも、ご遠慮なくお問い合わせ下さい。
ご一緒に考え、お悩みを解決するお手伝いをさせていただきます。
もちろん、結果、ご相談のみで終了したとしても相談費用は頂きません。
お問い合せをお待ちしております。