士業について①
当サイトを訪問して下さった方の中にも、司法書士ってどんな仕事?という疑問を持たれている方は、少なからずいらっしゃるかと思います。
概要は、司法書士とは?のページに記載していますが、そもそも士業ってどういうものなのか?ということを説明しているwebサイトは意外と少ないように思いましたので、簡単にご説明したいと思います。
「~士」と呼ばれる資格は数多くありますが、もっとも広い意味での士業は、
「各々の分野において、専門的な知識や技術を有すると認められ(=資格を取得)、業として(報酬を得て)依頼者に対して専門的サービスを提供する人々」となります。
ただ、この定義では実は医師や教師なども含まれてくるため、一般的に士業といった場合は、もう少し狭い範囲で使われることが多いです。定義付けは難しいのですが、おおむね、「法律や会計に関する手続きを依頼者に代行することを業務とする人々」が、皆さんがイメージする士業になるかと思います。
その中で代表的なのが8士業と呼ばれている人々です。
8士業・・・弁護士、司法書士、行政書士、土地家屋調査士、税理士、社会保険労務士、弁理士、海事代理士
これら8士業に共通する点は、
(1)国家資格として認定され、資格を持つものしか取り扱えない業務(独占業務)を有すること
(2)(必要とされる場合に限ってですが)、他人の戸籍や住民票などを職権で請求することが認められていること
(3)(上記のような特権を有することから)執務に当たって、一般の人や他業種の職種よりも一段高い倫理観と責任感が要求されていること
等があります。
例えば業務として登記手続の代理をすることは司法書士の独占業務になりますので、司法書士しかできませんし、依頼者に信頼を損なわないよう、各士業には独自の規律が存在します。
※弁護士は例外です。弁護士は法律に関わる業務全般を取り扱えるので、他士業の業務も取り扱うことができます。ただし、弁護士の主な業務は訴訟関連や一般民事が多く、他の士業で独占業務とされている分野については、その士業にお任せすることが多いです。
そのため、各士業の人々はそれぞれの資格試験に合格するか、一定の実務経験を経ないとその業種を営むことができません。
さて、士業とはどんな業種なのかということを書いてきましたが、次回は、士業の一角として司法書士業に携わる当事務所が、お客様からのご相談を承る際に心がけていることを書いていきたいと思います。